脱毛効果を左右する毛周期とは? 脱毛間隔の目安を部位別に紹介 - 医療脱毛ならカノアクリニック
脇やVIOなど気になる部分を脱毛したい方は多いでしょう。脱毛を検討する際は効果を左右する毛周期を知っておくと役に立ちます。この記事では、そもそも毛周期とは何か、毛周期が脱毛にどのような影響を与えるのかなど、毛周期に関する疑問について詳しく解説します。
さらに身体の部位別の毛周期や脱毛についての情報・注意点も紹介するので、脱毛を検討される方は、ぜひ参考にしてください。
<目次>
- 毛周期とは?
- 毛周期と脱毛の関係
- 毛周期の調べ方・見分け方は?
- 知っておきたい! 部位別の毛周期の目安
- 毛周期に合わせて適切な間隔で脱毛を
- 毛周期が乱れる可能性は?
- 効果的に脱毛するために! 毛周期以外に意識したいポイント
- 効果的な脱毛は医療レーザー脱毛がおすすめ!
- まとめ
毛周期とは?
毛周期とは、簡単にいうと身体の毛が生え変わるサイクル(期間)のことです。毛が成長してから抜けるまでを繰り返すサイクルを指します。
なお、毛周期と脱毛周期は混同されることが多いですが、脱毛周期とは脱毛処理のスケジュールやタイミングのことです。ここでは毛が生え変わる毛周期について解説します。
毛周期には、大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルがあります。毛周期を知っておくと効率的に脱毛できるので、それぞれの周期について詳しくチェックしてみましょう。
【成長期】毛が伸びる時期
成長期とは毛が太く長くグングン伸びて最も活発に成長する時期です。成長期はさらに「成長前期」と「成長後期」に分けられます。
成長前期とは毛根の底のくぼんだ部分にある毛乳頭から栄養をもらった毛母細胞が分裂することで、毛を増やす時期です。毛母細胞によって毛が太く・強く・黒くなります。成長前期の段階では毛はまだ皮膚の外にまで伸びていません。
成長後期は毛母細胞がさらに活発に分裂し、伸びた毛が皮膚の表面に出てから退行期に入るまでの期間です。一定の長さになると成長は止まります。
【退行期】毛の成長が止まり、抜けていく時期
退行期とは毛の成長が止まっている時期です。毛は細く弱くなり、毛穴から抜ける準備を始めます。毛乳頭から毛根が押し上げられるので、毛の根元が浅くなります。メラニン色素が濃い状態の成長期とは異なり、毛の成長が抑制されるためメラニン色素が薄くなる時期です。
【休止期】毛が抜け落ち、次の毛が生える準備の時期
休止期は古い毛が毛乳頭から離れて抜け落ち、新しい毛を作る準備期間です。休止期の期間は数カ月〜数年といわれており、個人差や身体の部位によって異なります。毛乳頭や毛母細胞などの組織が機能しなくなったわけではなく、あくまでも一時的な休止です。
休止期が過ぎると毛母細胞は再び活発になり、毛は成長期に入ります。休止期は退行期と同じように成長期に比べると毛のメラニン色素が薄い状態です。
毛周期と脱毛の関係
脱毛では光やレーザーを使用して、毛根のメラニンに反応させることで熱を発生させ、毛根細胞を破壊する仕組みです。ムダ毛を生やす組織を破壊し、毛を成長させる働きを絶ちます。そのためメラニンの濃さや毛と毛乳頭の状態が脱毛の効果を大きく左右します。
脱毛効果があるのはメラニン色素を多く含む成長期です。成長期は成長前期・成長後期ともに毛母細胞が活発でメラニンが濃く、毛と毛乳頭がくっついている状態なのでレーザーが毛の元になる毛根の組織まで届きやすくなり脱毛効果が高まります。
それに対して退行期や休止期の毛はメラニン色素が薄く、毛と毛乳頭が離れている状態のため、あまりレーザーに反応しません。退行期や休止期の毛にレーザーを照射しても毛根細胞を破壊できないケースもあり、脱毛効果は低くなります。
毛周期の調べ方・見分け方は?
脱毛に適した時期は脱毛機の光やレーザーが反応しやすい成長期であることが分かりました。自分の毛周期が分かり、成長期の毛を見極めることができれば効率的に脱毛できると考える方も多いでしょう。しかし毛周期の調べ方や見分け方は残念ながらありません。
毛周期には個人差があります。また腕や足など同じ部位であっても毛の1本1本で毛周期は異なります。同じ長さで同じ部位に生えている毛でも成長期・退行期・休止期のサイクルは混在しています。
ただし、ある程度の目安をつけることは可能です。脱毛サロンなどで「ある程度毛が生えそろってから来てください」と言われるのは、毛が生えそろっている状態は成長期を迎えた毛が多いと考えられているからです。
知っておきたい! 部位別の毛周期の目安
毛周期には個人差がありますが、身体の部位によっても異なります。例えば最も成長期が長いのは頭髪で成長期の期間は2~6年ともいわれています。一方で脱毛したいと考える方が多い腕や足は3~4カ月と頭髪に比べて成長期が短いのが特徴です。
身体の気になる部位別の毛周期を知っておくと、脱毛に行くタイミングが分かり脱毛計画も立てやすくなります。ここでは毛が気になりやすい部位別の毛周期の目安をご紹介します。
脇の毛周期
脇の毛は比較的濃く長い毛が生えやすいのが特徴です。毛周期は他の部位に比べても長く、成長期が4カ月程度、退行期・休止期は3カ月程度になります。成長期の毛は脇の毛穴の30%ほどしかなく、その他の毛穴は退行期か休止期です。
脇の毛は、30%が約4カ月で生えては抜けるというサイクルを繰り返しています。頭髪の成長期は2~6年なので髪は長く伸びますが、脇の毛は4カ月ほどで抜け落ちてしまうので髪の毛のように長くは伸びません。
脇の脱毛に通うおすすめの間隔は2~3カ月ごとで、効果を実感するまでの回数は医療脱毛の場合3~5回程度です。脱毛サロンやエステサロンは医療脱毛に比べて発毛組織を破壊できる強力な機械が使えないため、効果を実感するまでは6回以上通うことになります。
顔の毛周期
顔の毛も部位によって毛周期の期間が異なります。例えば鼻の下の毛(口ヒゲ)は成長期が3~4カ月、退行期・休止期は1~2カ月で、成長期の毛は毛穴の65%を占めます。また顎の毛(あごヒゲ)は成長期が1年と長く、退行期・休止期は2~3カ月です。成長期の毛は毛穴の70%を占めます。
ヒゲ脱毛に通うおすすめの間隔は1~3カ月ごとで、効果を実感するまでの回数は医療脱毛の場合3~5回程度、脱毛サロンの場合は10回以上通うのがおすすめです。
VIOの毛周期
VIOとはデリケートゾーンを指します。Vライン(ビキニライン)は脚の付け根からデリケートゾーン上部まで、Iラインは女性器周りの粘膜部分、Oラインは肛門周りの部分です。
VIOの毛周期は成長期が4カ月程度、退行期・休止期は3カ月程度、成長期の毛は毛穴の30%です。周期は脇と似ています。VIOの脱毛に通うなら2~3カ月ごとがおすすめです。効果を実感する回数は、医療脱毛の場合3~5回程度、脱毛サロンの場合は6回以上となります。
腕の毛周期
腕の毛は他の部位に比べて比較的薄くて短いのが特徴です。毛周期は成長期が3カ月程度、退行期・休止期は4カ月程度で、成長期の毛は毛穴の20%となっています。
腕の脱毛に通うなら2~3カ月ごとがおすすめです。効果を実感する回数は、医療脱毛の場合3回程度、脱毛サロンの場合は4回以上となります。
足の毛周期
足の毛も腕の毛と同様に、他の部位に比べて薄くて短いのが特徴です。毛周期は成長期が3~4カ月程度です。退行期・休止期は他の部位に比べて比較的長く、5~6カ月程度となります。成長期の毛は毛穴の20%程度です。
足の脱毛に通うなら2~3カ月ごとがおすすめです。効果を実感する回数は、医療脱毛の場合3回程度、脱毛サロンの場合は腕と同じくらいで4回以上となります。
毛周期に合わせて適切な間隔で脱毛を
脱毛を行う際は、毛周期に合わせた施術が何よりも効果的です。部位別の毛周期の目安でも解説したように、クリニックやサロンに通うのは1~3カ月ごとが基本的な間隔となります。
複数部位や全身脱毛をしたい場合は、部位ごとに自分で毛周期を計算して受けると分かりにくく非効率でもあります。
効果的な間隔の目安を見極めるのはプロに任せ、クリニックやサロンのスタッフと相談しながら進めるのがおすすめです。部位ごとの毛周期を知っておくと、相談の際もスムーズに進むでしょう。
毛周期に合わせて脱毛できなかった場合はどうなる?
「毛周期に合わせた施術が大切」「クリニックやサロンに通うのは1~3カ月ごとが効果的」なのは分かっていても、人気のサロンは予約が取れないケースもあります。
激安で通い放題などをうたっているサロンは安価なため人が集まりやすく、予約がなかなか取れないケースもあるでしょう。結局は予約が取れず毛周期に合わせた施術が受けられないことも珍しくありません。毛周期に合わせた脱毛ができないと結果的に期間が伸びてしまい、当初の計画に期間もお金もプラスしなければならないケースもあります。
脱毛を効果的に早く終わらせるためにも、契約の際には回数や料金が明確な医療機関やサロンを選びましょう。
施術回数が多くなる恐れがある
とにかく早く脱毛したい思いで通院サイクルを1カ月ごとにしたい方も多いでしょう。しかし成長期のサイクルは人によって異なり、成長期の毛は毛穴の何割かで、他の毛穴は退行期か休止期です。成長期の毛は脇で30%、腕や足で20%ほどしかありません。退行期か休止期に脱毛を行っても多くが無駄になってしまいます。
逆に脱毛の間隔が空き過ぎると成長期の毛が退行期に入ってしまう可能性があり、光やレーザーに反応する毛が少なくなってしまうケースもあります。脱毛の間隔は短過ぎても長過ぎても効果が出にくく、施術回数を増やさなければならない恐れがあるので毛周期に合わせた施術がおすすめです。
肌への負荷がかかりやすくなる
毛周期に合わせず脱毛を行うと効果が上がらず、結果的に回数が増えてしまいます。脱毛は肌に光やレーザーを照射して熱ダメージを当てるため、回数が増えると肌への負荷がかかりやすくなります。ひどい場合は赤みや皮膚の炎症を起こす原因にもなるので注意しましょう。
間隔を空け過ぎても効果はある
間隔が短過ぎる場合は肌に負担をかけてしまうケースがありますが、脱毛の間隔が開き過ぎた場合は肌が傷むことは特になく、効果的にも問題はありません。
ただし、毛周期に合わせた施術が難しくなり、結果的に当初の予定よりも回数が増えてしまうケースがあります。何度も間隔を空け過ぎると予定よりも長期間光やレーザーを当てることになり、肌を傷めてしまうケースもあるので注意が必要です。
脱毛回数を重ねたら、施術の間隔を空けて施術を
回数を重ねると脱毛効果のあった毛は抜け落ちていき、毛周期のそろった毛だけが少しずつ残っていきます。成長期の毛のサイクルが長くなってきた、生える毛が少なくなってきたと実感できるようになったら施術の間隔を空けるのも良いでしょう。
成長期にレーザーが当たらなかった毛が生えそろうタイミングを見て、1~2回施術した後は2カ月おき、3~4回施術した後は2カ月半おき、5回施術した後は3カ月後など間隔を空けた施術も可能になります。
毛周期が乱れる可能性は?
毛周期は普段の生活習慣や行動で乱れてしまうケースもあります。毛周期が乱れると毛が十分に育たず、短い上に細い毛が増えてしまいます。脱毛を行っても光やレーザーが届きにくく効果が低くなってしまうため、日頃から毛周期が乱れる生活や行動を避ける注意が必要です。以下に注意し、脱毛をより効果的に行えるよう心掛けましょう。
毛抜きやワックスで乱れる
毛抜きやワックスでムダ毛を引き抜くと毛乳頭を引きちぎることになり、毛周期が大きく乱れてしまいます。毛周期の乱れは脱毛効果に大きく影響するため、自己処理が必要なときはシェーバーを使って丁寧に剃りましょう。
生活習慣によって乱れる
睡眠不足、喫煙、過度の飲酒などの生活習慣の乱れは、ホルモンバランスが崩れる原因になるため毛周期にも影響を与えます。過度なストレスも毛乳頭細胞への栄養供給の低下につながるため、ストレスを感じたらリラックスを心掛けることも必要です。
せっかく毛周期に合わせて脱毛に通っていても、毛周期が乱れていると思ったような効果が得られません。規則正しい生活習慣を心掛け、ストレス解消に努めましょう。
効果的に脱毛するために! 毛周期以外に意識したいポイント
脱毛の効果を大きく左右するのは毛周期であることが分かりました。しかし、毛周期以外にも脱毛効果を左右する行動があります。うっかりしていて脱毛効果を下げてしまうのはもったいないので、以下の点に注意しましょう。
日焼けや傷など肌管理に気を付ける
脱毛は光やレーザーで毛根のメラニンに反応させて熱を発生させ、熱で毛根細胞を破壊する仕組みです。日焼けした肌や傷のある肌はメラニン色素が沈着するため、光やレーザーを照射すると肌のメラニン色素に反応し、やけどを負う危険があります。
また、日焼けした肌は敏感なので、やけど以外にもシミや色素沈着などの肌トラブルを招く可能性があります。脱毛の前後は日焼け止めや衣類などで肌を守りましょう。
乾燥した肌なども施術によって肌荒れや炎症を引き起こす可能性があるので、あまりにもひどい場合は施術が受けられません。脱毛の前後は特に肌の保湿を入念に行うなど肌管理に気を付けて施術を受けるようにしてください。
効果的な脱毛は医療レーザー脱毛がおすすめ!
部位別の毛周期の目安でもご紹介した通り、脱毛効果を実感する回数は医療脱毛と脱毛サロンで大きく異なります。一般的に脱毛サロンは医療脱毛の倍近い回数がかかってしまいます。脱毛を効果的・効率的に行いたい場合は、医療レーザー脱毛がおすすめです。
医療脱毛は、脱毛サロンやエステサロンの脱毛と異なり、医師や専門スタッフの管理のもと行われる医療行為です。サロン脱毛より高い照射力で施術を行い、半永久的に脱毛できます。医療レーザー脱毛にも種類があるので、それぞれの効果や効率を知り、理解を深めてから施術を受けましょう。
医療レーザー脱毛でも種類はさまざま!
医療レーザーといってもさまざまな種類があります。ここでは一般的に行われる医療レーザー脱毛の方法である熱破壊式と蓄熱式の特徴やメリット・デメリットについて解説します。それぞれの特徴を見極めた上で、自分の施術部位や好みに合った方法を選びましょう。
熱破壊式
熱破壊式は毛乳頭や毛母細胞に高出力のレーザーを当て、熱を加えて脱毛する方法です。KANNO’A.clinicでは熱破壊式を採用しています。高出力で熱を与えるため、脱毛効果は半永久的に得られます。
濃くて太い毛に効果的で、VIOや脇などの照射範囲が狭い部位もおすすめです。痛みが強いと感じる方が多く、メラニン色素に強く反応しやすいため日焼けした肌には照射できない場合もあります。
蓄熱式
蓄熱式は皮膚の表層に近い位置に存在し、毛の生成をつかさどるバルジ領域に出力の弱いレーザーを繰り返し照射する方法です。産毛や細い毛にも効果を発揮し、広い面積の部位でも効果を得られます。
痛みを感じにくい点はメリットですが、毛が抜け落ちるまでに3~4週間程度かかり、熱破壊式に比べて即効性がないのがデメリットです。
まとめ
脱毛には時間やお金が必要なため、脱毛を効果的に効率良く行うためにも、毛周期を理解し1~3カ月ごとに通うのがおすすめです。今回は一般的に脱毛を行う部位の毛周期の目安や毛周期を乱さないための注意点などを解説しました。
脱毛サロンやエステサロンでの施術は期間も長くかかるため、効果的に脱毛したい場合は医療レーザー脱毛がおすすめです。
「KANNO’A.clinic」では患者さま一人ひとりに寄り添ったプランやメニューを用意し、都度払いも可能です。ホームページにはプランやメニューごとの料金を掲載し、通う回数の目安や金額の確認も事前に行えます。男性には「メンズ医療脱毛」がおすすめです。
脱毛を検討される際は、ぜひ「KANNO’A.clinic」へご相談ください。
美容医療において大事なことは患者様にご満足頂き、皆様の生活の質を向上させることは勿論のこと、安全に医療を提供することだと思います。
今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
まずはお気軽にご来院下さい。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許