Iライン脱毛の範囲や痛みは? 回数や施術前の準備、流れなど詳しく解説 - 医療脱毛ならカノアクリニック
Iライン脱毛とはVIOのうち、陰部の両側部分を処理する脱毛です。近年ではデリケートゾーンのお手入れとして、Iライン脱毛を受ける人が増えています。VIOの脱毛はプライベートなトピックなので、疑問があってもたずねづらい場合があるかもしれません。
この記事ではIライン脱毛の概要と、必要な準備、施術の流れなどを解説します。Iライン脱毛のメリットやデメリット、注意点なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
Iライン脱毛とは?
ここからは、Iライン脱毛の範囲や痛みの感じ方、施術方法などの概要を解説します。
Iラインの範囲
デリケートゾーンはVIOと呼ばれることもあります。VIOはVライン、Iライン、Oラインの総称です。近年ではデリケートゾーンのお手入れとして、VIO脱毛の人気が高まっています。
IラインとはVIOのうち陰部の両側部分、女性器から肛門までの縦ラインを指します。Vラインはデリケートゾーンの上部、Oラインは肛門周りのことです。ただしIラインの範囲はクリニックによっても定義が異なる場合があります。
一般的にIライン内側の粘膜部分は脱毛を受けられません。粘膜部分は色素沈着が濃く、痛みを感じやすい部位であるからです。クリニックによっては粘膜ぎりぎりまで施術できることもあります。Iラインで脱毛を受けられる範囲が気になる場合は、カウンセリングで確認しておくとよいでしょう。
Iライン脱毛は痛い?
脱毛を受けるかを検討する際、施術の痛みがどの程度なのか気になるのではないでしょうか。脱毛の痛みは一般的に、輪ゴムで弾かれた程度といわれています。ただしVIOは他の箇所よりも皮膚が薄く、毛が濃いのが特徴です。そのため他の部位よりも痛みが強い傾向があります。
痛みの強弱は脱毛箇所だけでなく、使用する脱毛機やレーザーの出力、肌の状態によってもさまざまです。一般的に医療脱毛はレーザーの出力が高いため、サロン脱毛と比べて痛みを感じやすい傾向があります。また、痛みの感じ方には個人差があるでしょう。
脱毛の痛みが心配な場合は、カウンセリングで相談しておくことがおすすめです。痛みに弱い人ならレーザーの出力を調整してもらえる場合があります。クリニックによっては痛みを和らげる麻酔クリームも用意しているので相談してみましょう。
Iライン脱毛の施術方法
Iラインはデリケートゾーンに該当するため、施術を受ける際に恥ずかしい思いをしないか気になるかもしれません。恥ずかしさを気にするあまり、VIO脱毛に踏み切れないという方も少なくないでしょう。クリニックでは施術の際に恥ずかしさを軽減するため、さまざまな工夫をしています。脱毛の施術で全裸にはなる必要はなく、紙製のパンツやショーツを着用します。
レーザーを照射する際は照射部位のみ紙パンツをずらして当てたり、照射部位以外は体にタオルをかけていたりなどの配慮がされていることがほとんどです。照射は陰部の左右、片方ずつ行われるのが一般的です。具体的な施術方法はクリニックによって異なるため、施術方法についてもカウンセリングで事前に確認してみてください。
Iライン脱毛の施術準備と流れ
ここでは、 Iライン脱毛の施術前に必要な準備、実際の流れなどを解説します。
施術前に必要な準備
Iラインに限らず、脱毛の施術前にはムダ毛の処理が必要です。レーザーを照射する脱毛箇所の毛はあらかじめそっておきましょう。施術の際にムダ毛が残っていると、施術の痛みが強くなったり肌トラブルが起きたりする原因になるからです。
脱毛のレーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させる仕組みになっています。ムダ毛や毛根にはメラニン色素が含まれているため、レーザーの照射によって毛根が熱で破壊され、新しく毛が生えてこないようになります。施術前にムダ毛をそっていないとレーザーが毛根以外にも反応してしまいやけどの原因になりかねません。脱毛の効率が落ちるだけでなくトラブルのリスクも高まるため、ムダ毛は施術の前日までにそっておいてください。
脱毛前の自己処理には電気シェーバーの使用がおすすめです。カミソリを使うと刃が直接肌に当たるため、肌を傷つける原因となります。また、毛抜きや脱毛テープを使ってムダ毛を引き抜いてしまうと、レーザーを照射しても毛根にメラニンが残っていないため、効果が発揮されない可能性があります。
施術の流れ
脱毛当日は施術前に問診が行われます。問診ではムダ毛の処理が完了しているか、脱毛の施術ができなくなる医薬品を服用していないか、体調に問題ないかなど、安全に脱毛を進めるためのチェック事項を確認されます。生理中はVIOの脱毛を受けられないことが一般的です。
また、施術前には肌の状態をチェックすることも重要です。日焼けして肌の色が黒くなっていたり、乾燥によるダメージが大きかったり、かゆみや湿疹があったりすると施術を受けられないことがあります。肌の状態に問題があると、施術による肌トラブルのリスクが高まるため注意が必要です。
問診の結果、肌の状態に異常や問題がなければ施術に移ります。施術では専用のガウンに着替え、紙製のパンツを着用します。紙製のパンツを少しずつずらしながらレーザーを照射し、片方の膝を立てた体勢で施術を行うのが一般的です。多くのクリニックでは施術を行わない部位をタオルで覆ってくれます。
Iライン脱毛のメリット・デメリット
Iライン脱毛の主なメリットとして、デリケートゾーンのトラブルを軽減できる、介護を受ける際の負担を減らせるなどが挙げられます。デメリットとしては、脱毛したら元の状態に戻せない、施術中の恥ずかしさが気になるなどがあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
Iライン脱毛のメリット
Iライン脱毛をするとムレや匂いなど、デリケートゾーンのトラブルを軽減可能です。生理中の不快感を減らしたい方にもIライン脱毛はおすすめです。毛に汚れや血液などが絡まるのを防止して快適に過ごせます。また、脱毛によって毛がなくなるため、Iラインの見た目がすっきりときれいになります。
Iラインを含むVIOは自分からは見えづらく、凹凸が多いため自己処理が難しい箇所です。自己処理によって肌を傷つけてしまったり、そり残しが生じたりしやすいですが、脱毛しておけばトラブルからも解放されます。
将来的に介護を受けることになった際も、Iラインを脱毛しておけば負担を減らせます。介護する側にとっては排泄や入浴で、デリケートゾーンの拭き取りにかかる手間を軽減することが可能です。介護を受ける側にとっても介護に伴う恥ずかしさを緩和できるでしょう。
Iライン脱毛のデメリット
多くのメリットがあるIライン脱毛ですが、一方でデメリットもあります。脱毛によってデリケートゾーンの毛がなくなってしまうため、正面から見たときに陰部が隠れなくなる点は注意が必要です。
また、永久脱毛を一度してしまうと毛が生えてこなくなるため、元の状態に戻すことができません。施術の直後は仕上がりに満足していても、将来的には元に戻したいと感じるかもしれません。後悔しないためには脱毛の目的を事前にしっかりと明確にしておきましょう。カウンセリングでの相談もおすすめです。
また、Iライン脱毛の施術は人によって恥ずかしさを感じるかもしれません。とはいえ、何度か施術を受けているうちに、恥ずかしいという気持ちは軽減していくでしょう。前述したようにクリニックでは施術の不快感をできる限り抑えるためにさまざまな工夫をしているため、安心です。
Iライン脱毛の回数・通う頻度
Iラインはボディと比べて毛質が太く濃いため、脱毛効果を実感できるまでに時間がかかることがあります。Iライン脱毛にかかる回数や頻度は医療脱毛とサロン脱毛のどちらを選ぶかによっても異なります。クリニックでの医療脱毛なら回数は5回、頻度は2カ月ごとが目安です。エステでのサロン脱毛だと、平均的には12〜18回の施術が必要となります。
Iライン脱毛に必要な回数が多いほど脱毛完了までにかかる期間も長くなります。例えばサロン脱毛で2カ月に1回の施術を、合計12回受けるとすると約2年もの期間が必要です。クリニックやサロンを選ぶ際は、長く通いやすい立地や条件のそろった店舗を選んでください。脱毛完了までの期間を短縮するには、効果が高く少ない回数で脱毛できる医療脱毛を選ぶことがおすすめです。
Iライン脱毛後の注意点
脱毛を受けた後の肌は敏感な状態です。そのため、Iライン脱毛後には下記の点に注意する必要があります。
- 脱毛箇所への刺激は避ける
- しっかりと保湿する
- 血行を促すことは避ける
以下でそれぞれ解説します。
脱毛箇所への刺激は避ける
Iライン脱毛を受けた後は、脱毛箇所への刺激を避けてください。脱毛の施術を受けた後の肌は、レーザーによる刺激から敏感になっています。かゆみや湿疹、色素沈着などの肌トラブルが起こりやすい状態なので負担をかけないよう注意が必要です。
トイレットペーパーを使用する際はこすらないように気を付けて、軽く当てるだけにします。入浴時に体を洗う際も、ボディタオルでこすらず手で泡をなじませるようにしましょう。入浴後にタオルで水気を拭き取る際も優しく丁寧に行ってください。
肌に直接触れる下着には、伸縮性が高く体に優しい素材のものを選びましょう。コットンやシルクなどの天然素材を使った下着なら通気性が良く、肌への刺激を抑えられます。その他、縫い目が肌に触れるものやレースといった装飾が施されているものは、肌にこすれてしまう可能性があります。肌が締め付けられてしまわないように、体に合ったサイズの下着を選んでください。
しっかりと保湿する
Iラインに限らず、脱毛後はしっかりと保湿する必要があります。レーザーを照射された肌は乾燥しやすい状態です。肌を乾燥したままにしておくとバリア機能が落ちてしまい、さまざまな肌トラブルの原因になります。例えば乾燥によって強いかゆみを感じやすくなるかもしれません。
Iラインの脱毛後はローションやクリームなどで保湿してください。Iラインを含むVIOは皮膚が薄い箇所なので、できる限り刺激の少ない保湿剤がおすすめです。保湿剤を選ぶ際は配合成分に注目し、シンプルで低刺激のものを探してみてください。デリケートゾーン専用の保湿剤も販売されています。保湿剤に関して悩みがあればクリニックに相談してみてもよいでしょう。
血行を促すことは避ける
Iライン脱毛の施術後は血行を促進してしまう行動を避けてください。脱毛後の肌は乾燥によってバリア機能が低下していたり、レーザーの照射による熱が内部に残留していたりします。血行が良くなると肌が敏感になるため、かぶれや炎症、かゆみなどが生じる可能性があります。
血行を促さないためにも施術期間の運動は控えましょう。ジョギングやランニング、筋トレなどの習慣がある場合でも、脱毛後に行うのは肌へのリスクが高いため注意が必要です。血行を促してしまうため、施術期間中の飲酒も避けてください。入浴の際は湯船に漬からないようにし、シャワーの温度もぬるめにしましょう。
同様の理由で脱毛の後だけでなく、施術の前にも運動や飲酒を控える必要があります。Iライン脱毛を受ける前日もお酒を飲まず、当日は運動しないようにしてください。
Iライン脱毛でよくある疑問
Iライン脱毛でよくある疑問は下記の通りです。
- 生理中でもIライン脱毛は可能なのか
- Iライン脱毛中にトイレに行きたくなったらどうすればよいのか
- Iライン脱毛の自己処理はどうするのか
- Iライン脱毛は予定回数で終わるのか
- Iライン脱毛は肌トラブルの原因になるのか
- Iライン脱毛はどこでするべきか
それぞれの回答を紹介します。
生理中でもIライン脱毛は可能?
生理中は多くの場合、Iライン脱毛ができません。施術中に経血が周囲に付着してしまうと、感染症のリスクが高まるからです。脱毛中は寝ている体勢になるため、経血が伝い漏れしてしまう可能性があります。また、施術のために体勢を変えているうちに、経血が施術台に付いてしまうことがあるかもしれません。
生理中は肌が敏感になっているため、レーザーを照射した際の痛みを感じやすくなります。乾燥やかゆみ、色素沈着といった肌トラブルも起こりやすいため、生理中を避けて脱毛を受けることが望ましいでしょう。IラインやVIOに限らず、脱毛は生理中を避けて受けるのがおすすめです。
クリニックやサロンによっては、タンポンを使用していれば脱毛が可能な場合もあります。もしも脱毛の予約当日に生理が来てしまったら、まずは通っているクリニックやサロンに相談してみましょう。
Iライン脱毛中にトイレに行きたくなったらどうする?
Iライン脱毛の施術中にトイレに行っても問題ありません。生理現象であるため無理に我慢しないようにしましょう。トイレの後はビデ洗浄を使い、Iラインをきれいに洗い流しておいてください。
とはいえ、トイレは脱毛の施術前に済ませておくと安心です。施術中にトイレに行くと着替える必要があったり、脱毛用のジェルを拭き取らなくてはならなかったりします。施術に余計な時間がかかってしまい、長引いてしまうかもしれません。
クリニックによっては施術前に、お手洗いに行く必要がないかたずねられます。たとえ尿意を感じていないタイミングでも、念のためトイレに行っておけば安心して施術を受けられるでしょう。
Iライン脱毛の自己処理はどうする?
Iライン脱毛を受ける際は、前日の自己処理が必要です。前述したように、施術で照射されるレーザーはメラニン色素に反応するため、毛をそっておかないと効率的に脱毛できません。ただしIラインは自己処理が難しいため、処理方法で悩む場合もあるでしょう。
Iラインの自己処理でおすすめなのは鏡を使う方法です。目視しながら自己処理を進めることで、肌を傷つけてしまうリスクを減らせます。また、目で確認ができるためそり残しも減らせるでしょう。自己処理後の保湿でも、ローションやクリームをしっかり塗布できます。
Iラインは自分からは見えづらい部位なので、自己処理で気を付けていてもそり残しが発生してしまうかもしれません。クリニックによってはそり残しを処理してくれるサービスを提供しています。自己処理の方法で悩む場合は、クリニックに相談してみましょう。
Iライン脱毛は予定回数で終わる?
Iライン脱毛の回数は前述したようにクリニックでの医療脱毛なら5回、エステでのサロン脱毛だと12〜18回が一般的です。ただし、Iライン脱毛が完了するまでの回数は個人差があります。Iラインは毛量が多く毛質が濃く太いため、脱毛の効果を実感しづらい箇所です。体質によってはIライン脱毛が予定回数で終わらない場合もあるでしょう。
Iライン脱毛を受ける際は、あらかじめ効果を実感するための最大回数を把握することが重要です。カウンセリングの際に理想とする肌の状態を伝え、必要となる施術の回数をたずねてみてください。脱毛開始後に効果の現れ方を確認しながら、状況に応じて施術を追加することもできます。
Iライン脱毛は肌トラブルの原因になる?
Iラインは他の箇所と比べて皮膚が薄いため、乾燥やかゆみなどの肌トラブルが起こりやすい部位です。体質によっては、Iライン脱毛を受けた後に肌トラブルが生じることがあるかもしれません。肌トラブルのリスクをできる限り減らすためにも、脱毛後のアフターケアが重要です。
脱毛の施術を受けた後は、Iラインをしっかりと保湿してください。また、前述したように刺激を避け、血行を促進しないよう心掛けることで肌トラブルのリスクを抑えられます。入浴後はローションやクリームを塗り、Iラインが乾燥しないようにしましょう。肌がこすれるような行動は控え、運動や飲酒などもやめておきます。
もしも肌トラブルが起こってしまい、様子を見ていても治らないなら、医師に相談して処置を受ける必要があります。
Iライン脱毛はどこでするべき?
Iラインを含むVIOはデリケートゾーンなので、クリニックやエステでの施術に抵抗を感じる人も少なくないでしょう。近年ではセルフで脱毛できるサービスも登場しているため、自分でIラインを脱毛しようと検討している方もいるかもしれません。しかし、セルフサービスではトラブルも多く報告されています。
また、セルフ脱毛で使用される脱毛機は出力が低く、効果が薄いことも考えられます。出力が高く効果を実感しやすいのは医療脱毛です。医療脱毛はセルフ脱毛やサロン脱毛とは異なり、医療行為に該当します。サロン脱毛は無資格でも施術できますが、医療脱毛は医師または看護師の国家資格が必要です。Iライン脱毛を受けるなら、信頼できるクリニックの医療脱毛を選ぶと安心です。
まとめ
Iラインの脱毛を受けるとデリケートゾーンがすっきりとして、自己処理の手間を軽減できます。Iライン脱毛による肌トラブルのリスクを減らすにも、丁寧なアフターケアを心掛けてください。施術後にはしっかりと保湿し、Iラインへの刺激や負担をできる限り減らしましょう。
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皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許