医療脱毛1回目では毛が抜けない? 理由と対策を徹底解説! - 医療脱毛ならカノアクリニック
医療脱毛を始めたばかりだと、1回目の施術後に毛が抜けずに悩む場合があります。脱毛効果を実感できないと施術を続ける上での不安材料となるでしょう。本記事では医療脱毛の1回目で毛が抜けない理由や、効果・経過の目安、施術の効果を高めるポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
<目次>
- 医療脱毛1回目で毛が抜けないのは普通? その理由とは
- 医療脱毛1回目の効果や経過は?
- 【脱毛器のレーザー別】毛が抜けるまでの期間の目安
- 医療脱毛1回目で効果を高めるためにできる自宅ケア・対策
- 医療脱毛の1回目に関するよくある質問
- まとめ
医療脱毛1回目で毛が抜けないのは普通? その理由とは
医療脱毛は効果が大きな脱毛方法ですが、それでも1回の施術で完了することはありません。医療脱毛1回目では毛がほとんど抜けないケースもあります。医療脱毛でも毛が抜けない理由は下記の通りです。
- 脱毛のメカニズムが関係している
- 効果の表れ方には個人差がある
- 効果の期待値が人によって異なる
- 箇所ごとに脱毛効果は異なる
それぞれ詳しく解説します。
脱毛のメカニズムが関係している
医療脱毛1回目で毛が抜けない場合、脱毛のメカニズムが関係しています。毛は毛周期というサイクルに従って成長し、抜け落ちる仕組みです。毛周期は成長期・退行期・休止期の3段階に分かれています。
成長期は毛根の細胞が活発になり、毛が伸びていく時期です。退行期に入った毛は成長が止まり、自然に抜け落ちます。休止期とは、毛が抜け落ちた後に次の毛が生えるまでの待機期間のことです。
医療脱毛で使われるレーザーはメラニン(黒い色素)に反応して熱を発生させ、毛根にダメージを与えて脱毛を促します。毛のメラニンは成長期が多く、退行期、休止期になるにつれて減ります。つまり、成長期の毛は脱毛効果が高く、反対に退行期や休止期では効果が表れにくい傾向にあるのです。
毛のうち成長期の段階にあるのは20〜30%程度であるのが一般的で、残りは退行期や休止期です。そのため医療脱毛を1回受ける際に効果があるのは、全体の20〜30%程度となります。毛はそれぞれ毛周期が異なります。産毛や毛周期が長い箇所は医療脱毛の効果を感じにくい傾向にあります。
効果の表れ方には個人差がある
医療脱毛を受けても効果の表れ方には個人差があります。人はそれぞれ毛質や毛量、肌質が異なるためです。
例えば、毛量が多い体質だとレーザーのエネルギーが分散してしまいやすく、脱毛効果が表れにくくなります。また元々の体質や日焼けなどで肌の色味が暗い場合も、医療脱毛の効果が表れにくいでしょう。レーザーが肌にも反応してしまい、本来なら毛根に伝えたい熱が分散してしまうためです。
施術箇所によっても、医療脱毛の効果は左右されます。例えば、毛が薄くメラニンが少ない箇所は、レーザーが反応しづらく効果が表れにくい傾向にあります。反対に脇やVIOは元々の毛質が濃いため、脱毛効果を実感しやすいでしょう。
たとえ1回目の施術で毛が抜けなくても、効果がないわけではありません。2回、3回と施術を重ねるうちに、脱毛の効果をしっかり実感できるようになります。
効果の期待値が人によって異なる
医療脱毛に対する効果の期待値は人によって異なります。そのため、施術後の状態が同じであっても、満足できる人と不満に思う人の両方がいます。
脱毛効果の表れ方は、3〜5回の施術を行ってはじめて毛が抜ける量が増えたと感じられるのが一般的です。たとえ、1回目の施術で期待したほどの効果がないと感じられても、回数を重ねれば徐々に効果が表れてくるでしょう。ただし、効果を実感できるまでに必要な回数は個人差があり、脱毛箇所によっても異なります。
箇所ごとに脱毛効果は異なる
施術を受ける箇所ごとに脱毛効果の表れ方は異なります。人間の体は箇所によって毛周期の期間、成長期にある毛の割合などが違っているためです。箇所により脱毛1回目で効果を実感しやすい部分と、実感しづらい部分に分かれています。
先述した通り、産毛のような薄くメラニンの少ない毛は脱毛効果が表れにくいです。背中やお腹なども毛が細い箇所なので、効果を感じづらい傾向にあります。一方、VIOや脇など毛が太く濃い箇所はメラニンが多く、レーザーが反応しやすいため効果を実感しやすいでしょう。
毛周期のサイクルが長い箇所も効果を感じづらく、継続的に施術を受ける必要があります。濃く長い毛が生える箇所は毛周期が早く、反対に毛が薄く短い箇所は毛周期が遅い傾向です。
医療脱毛1回目の効果や経過は?
医療脱毛1回目の効果や経過の目安は、下記のポイントによって異なります。
- 脱毛を受ける箇所(脇脱毛・VIO脱毛)
- 脱毛を受ける施設(医療脱毛・サロン脱毛)
- 脱毛器の方式(蓄熱式・熱破壊式)
それぞれ詳しく解説します。
【箇所別】医療脱毛1回目の効果・経過
医療脱毛の中でも脇・VIOは人気の施術箇所です。VIOはデリケートゾーンを指します。Vゾーンは下着で覆われる、恥骨上部に位置する三角形のゾーンです。Iゾーンは陰部の左右両側、Oゾーンは肛門周りを意味します。
それぞれの箇所の施術1回目の脱毛効果や経過を紹介します。ただし、先述した通り、脱毛の効果には個人差があり、脱毛器によっても異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。
脇脱毛の場合
脇脱毛の場合は施術を受けた後、一般的には1~2週間で毛が抜け落ちます。毛の状態によっては施術の直後に抜け落ちるものもあれば、4週間ほどかかるものもあるでしょう。毛が抜けた後は一時的にツルツルの状態となります。
しかし、退行期・休止期の毛にはレーザー照射の効果がないため、約2カ月後には再び脇の毛が生えそろいます。とはいえ全体的な毛量が減ったり、1本1本の毛質が細くなったりなどの効果は感じられるでしょう。脇の毛がしっかりと生えそろったタイミングで、2回目の施術を受ければ効率的に脱毛を進められます。
VIO脱毛の場合
VIO脱毛の場合は施術を受けた後、脇脱毛と同様に1~2週間で毛が抜け落ちるのが一般的です。脇脱毛と同じく一時的にツルツルの状態となりますが、徐々に毛がまばらに生えてきます。とはいえ毛が生えそろっても量が減ったり、毛質が細く柔らかくなったりなどの効果を感じられるでしょう。
【医療脱毛・サロン脱毛】脱毛1回目の効果・経過
脱毛の効果は施術を受ける施設によっても大きく左右されます。脱毛を受けられる主な施設は脱毛クリニックと脱毛エステサロンです。クリニックでは医療脱毛、エステサロンではサロン脱毛と受けられる施術が異なります。
医療脱毛は医療行為に該当するため、医師や看護師など医療の国家資格を取得したスタッフのみが施術できます。高出力のレーザーを用いる医療脱毛は、1回の施術ごとに高い効果を得やすいでしょう。出力が高い分痛みを感じやすくなりますが、しっかりと毛根にダメージを与えられます。費用が高額になりやすいですが、効果が高いため脱毛回数は少なく済む傾向にあります。
サロン脱毛ではレーザーよりも出力の低い光脱毛器を使用し、医療行為には該当しないため有資格者でなくても施術が可能です。痛みを感じづらいメリットはあるものの、医療脱毛と比べると効果を感じづらい点がデメリットでしょう。サロン脱毛は永久脱毛ではないため、時間の経過とともに再び毛が生えるようになる可能性があります。また費用は安く済むものの、脱毛が完了するまで回数を重ねなければなりません。
医療脱毛とサロン脱毛のいずれも1回である程度の効果は実感できるものの、自己処理が必要ないくらいに脱毛が完了することはありません。
【蓄熱式・熱破壊式】医療脱毛1回目の効果・経過
医療脱毛で用いられる施術の方式には蓄熱式と熱破壊式があります。蓄熱式と熱破壊式では施術から毛が抜けるまでの期間が異なります。
【脱毛器の方式別】毛が抜けるまでの期間
脱毛方式 |
毛が抜けるまでの期間 (目安) |
蓄熱式 | 3~4週間 |
熱破壊式 | 1~2週間 |
蓄熱式と熱破壊式の違いはそれぞれがダメージを与える箇所です。
蓄熱式は発毛を促す器官である毛根のバルジ領域に熱を加えて破壊します。バルジ領域は毛穴の浅い位置にあるため、高出力のレーザーは必要ありません。蓄熱式では低出力のレーザーを連続して照射し、毛の組織に熱をため込ませることでバルジ領域を破壊して脱毛します。出力が低いため痛みを抑えられますが、効果が表れるまでの期間が長くなります。
熱破壊式は毛を作る毛母細胞、そして毛乳頭に熱を加えて脱毛する方式です。毛母細胞や毛乳頭は毛穴の深い位置にあるため、高出力のレーザーを照射して届かせる必要があります。出力が高いため痛みが強くなりやすいものの、短い期間で効果が表れます。脱毛効果が表れるまでの早さを求めるなら熱破壊式が適しているでしょう。
【脱毛器のレーザー別】毛が抜けるまでの期間の目安
脱毛器から照射されるレーザーの種類によっても、毛が抜けるまでにかかる期間が異なります。医療脱毛に用いられるレーザーはアレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・YAG(ヤグ)レーザーの3種類です。それぞれの特徴を以下にまとめました。
【脱毛器のレーザー別の特徴】
毛が抜けるまでの期間(目安) | 波長 | 深達性 | 痛み | 得意な毛質 | デメリット | その他の特徴 | |
アレキサンドライトレーザー | 約10日 | 755nm | 表層 | やや強い | 太い毛・色素が濃い毛 | 日焼け・色素沈着に反応しやすい | メラニンに強く反応する |
ダイオードレーザー | 約2週間〜1カ月 | 800〜940nm | 中間層 | 弱い | 細い毛・産毛 | 太い毛・色素が濃い毛に効果が薄い | 蓄熱式と熱破壊式がある |
YAG(ヤグ)レーザー | 約2〜3週間 | 1,064nm | 深層 | 強い | 産毛・硬毛化した毛・根深い毛 | 痛みを感じやすい | 日焼け・色素沈着があっても施術が可能 |
脱毛器に搭載されているレーザーの種類によって、毛が抜けるまでの期間や施術時の痛みに違いがあることが分かります。
医療脱毛器の人気機種である「GentleMax Pro Plus(ジェントルマックスプロプラス)」は上記のうち、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを照射可能です。波長の異なる2種類のレーザーを使い分けることで、毛質に合った脱毛をすることができます。
医療脱毛1回目で効果を高めるためにできる自宅ケア・対策
施術前の自宅ケア・対策によっても医療脱毛の効果を高められます。医療脱毛の効果を高めるおすすめケア・対策の方法は下記の通りです。
- 肌の保湿を念入りにする
- 紫外線対策をしっかりとする
- 自己処理方法に注意する
それぞれ詳しく解説します。
肌の保湿を念入りにする
肌が乾燥している状態で医療脱毛を受けると、効果が薄まってしまいます。医療脱毛で用いられるレーザーの出力は、肌の状態に合わせて調整されるためです。十分に水分を含んだ肌は、バリア機能がしっかりと役目を果たし外部からの刺激にも強い状態です。一方、水分が足りずに乾燥した肌は、バリア機能が弱まり痛みやトラブルが発生しやすくなります。
医療脱毛のレーザーは毛穴に熱を与えるため、施術後は肌の水分が失われやすくなってしまいます。そのため、肌が乾燥していると施術での出力を下げなければならなくなってしまうのです。
医療脱毛中は肌の入念な保湿を心掛けましょう。ただし、施術を受ける当日の保湿には注意が必要です。クリームなどの油分を含む保湿剤を使用すると、毛穴に入り込み脱毛の効率を下げてしまう可能性があります。やけどの原因にもなるため、施術当日はレーザー照射の妨げとなる保湿剤の使用は避けてください。
施術後は肌がダメージを受けた状態なので、しっかりと保湿する必要があります。顔には化粧水を塗布し、乳液で水分に蓋をして蒸発を防止しましょう。体は伸びが良いボディクリーム・ローション、ジェルなどを使用します。手が届きづらい背中は、スプレータイプの保湿剤がおすすめです。
VIOは蒸れやすくデリケートなので、専用の保湿剤が適しています。また菌が繁殖してしまいやすいため、保湿前に清潔にする必要があります。季節や気候に合わせて保湿方法を調整することも重要です。
紫外線対策をしっかりとする
医療脱毛中はしっかりとした紫外線対策が求められます。日焼けによって肌の色が黒くなると、レーザーがメラニンに反応して熱が分散し、脱毛の効果が落ちてしまうからです。また肌が日焼けするとバリア機能が低下して乾燥しやすくなることがあります。先述した通り、乾燥した肌にレーザーを照射すると火傷や痛み、トラブルなどのリスクが高まります。
紫外線対策には帽子やサングラスの着用、日焼け止めの使用などが効果的です。日差しが強い日には特に、肌を露出させないよう注意してください。日光が当たる可能性がある場合は、日焼け止めを塗布して日焼けを抑えます。医療脱毛中はできる限り肌を白く保ち、施術を効率的に進められるようにしましょう。
自己処理方法に注意する
医療脱毛中は、毛を毛根ごと引き抜いてしまう毛抜きや脱毛ワックスなどを使用するのはおすすめできません。毛根が抜かれてメラニンがなくなるとレーザーを照射しても反応せず、脱毛の効果が表れなくなってしまうからです。毛を抜くと毛周期が乱れる原因となり、脱毛完了までにかかる期間が長引く可能性もあります。また毛根に強い力が加わると毛嚢炎(もうのうえん)のリスクが生じる点にも注意が必要です。
自己処理では毛を抜く方法よりも剃る方法がおすすめです。ただし、カミソリを使用すると肌の表面を傷つけてしまう可能性があります。電動シェーバーなら肌への負担を抑えて自己処理ができます。自己処理の後はしっかりと肌を保湿しておいてください。
医療脱毛の1回目に関するよくある質問
医療脱毛の1回目に関するよくある質問は下記の通りです。
- 次の施術までの間隔はどのくらい?
- 2回目以降の施術は1回目よりも痛みを感じない?
- 1回目の施術の後に毛が生えてくる理由は?
それぞれについて回答します。
次の施術までの間隔はどのくらい?
医療脱毛では、1回目の施術後は1.5~3カ月ほどの期間を空けるのが一般的です。毛周期のサイクルに合わせてレーザーを照射すれば効率的に脱毛できます。
ただし、使用する脱毛器や施術箇所によっても異なるため、通院のタイミングはクリニックに相談するとよいでしょう。脱毛器の機種やクリニックの方針によっては1カ月間隔での施術が可能な場合もあります。
2回目以降の施術は1回目よりも痛みを感じない?
2回目以降では、1回目の施術時と比べて毛が少なくなっていて、痛みが弱まる可能性があります。とはいえ、痛みの感じ方には個人差があるため一概にはいえません。また脱毛による痛みの程度は施術箇所や肌の状態、使用する脱毛器の機種、出力の高さなどによって異なります。
脱毛による痛みを抑えたいなら、脱毛器の機種選びがポイントです。例えば、GentleMax Pro Plus(ジェントルマックスプロプラス)ならレーザー照射時の冷却機能が搭載されているため、高い出力でも熱による痛みが軽減されます。
1回目の施術の後に毛が生えてくる理由は?
医療脱毛は永久脱毛であるにもかかわらず、施術を1回受けても再び毛が生えてきます。脱毛が完了するまでに回数が必要な理由は、毛の毛周期が関係しているためです。1回目の施術で脱毛できるのは、成長期の段階にある全体の約20〜30%の毛のみとされています。つまり、1回だけの施術ではその後に残りの約70〜80%の毛が生えてきてしまうのです。
医療脱毛では施術を2回、3回と繰り返していき、毛を少しずつ減らすことで理想の状態へと近づけていきます。
まとめ
医療脱毛では、効果が表れるまで回数を重ねる必要があります。そのため、1回目の施術で効果を感じられなくても焦らず、定期的な施術と適切なケアの継続が大切です。しっかりと脱毛を続けていれば理想の脱毛効果を得られるはずです。
医療脱毛を受けるならKANNO'A.clinicがおすすめです。KANNO'A.clinicでは、全ての脱毛器をGentleMax Pro Plus(ジェントルマックスプロプラス)で統一しており、お悩みや毛質に合わせた脱毛治療を行っています。どの店舗も駅から徒歩圏内とアクセスが良く、Webシステムで予約可能です。効果的な脱毛をお考えの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
まずはお気軽にご来院下さい。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許