硬毛化と増毛化の違いとは? 治し方や医療脱毛を受ける際の注意点を紹介 - 医療脱毛ならカノアクリニック
医療脱毛をしてみたくても、硬毛化や増毛化が発生するリスクを懸念しているという方もいるでしょう。せっかく脱毛をしに行っても、毛が濃くなったり増えたりしては意味がありません。
本記事では、硬毛化と増毛化の概要や違いについて解説します。
硬毛化・増毛化した際の治し方や、医療脱毛を受ける際の注意点なども説明するので、これから医療脱毛を受ける際の参考にしてください。
<目次>
- 硬毛化・増毛化とは
- 硬毛化と増毛化の違い
- 硬毛化・増毛化の原因
- 硬毛化・増毛化しやすい部位
- 硬毛化・増毛化の見分け方
- 硬毛化・増毛化かな?と思ったときの治し方
- 硬毛化・増毛化が心配な人が医療脱毛を受ける際の注意点
- まとめ
硬毛化・増毛化とは
医療脱毛を受けることでリスクが生じるといわれている、硬毛化や増毛化について解説します。それぞれどのような現象が起きるのか、リスクを理解した上で医療脱毛を受けましょう。
硬毛化
硬毛化(こうもうか)とは、脱毛の照射を受けた毛が、施術前よりも太く硬い毛に変わってしまうことです。医療脱毛・サロン脱毛のどちらでも発生する可能性があるリスクだといえます。
硬毛化では施術前は薄く・細い産毛だった毛が、照射後にはアンダーヘアのような硬い毛に変化してしまいます。
ただし硬毛化した毛は、一生そのままというわけではなく、数カ月程度で元のように戻ることが一般的です。脱毛を続けることにより、自然と治るケースがほとんどだとされています。
増毛化
増毛化(ぞうもうか)とは、照射後に毛量が減るのではなく、毛量が増えてしまうことです。これまで毛が生えていなかった毛穴から、新たに毛が生えてしまうと感じられる状態を指します。しかし、人の毛穴の場合、これまで毛が生えてこなかったのであれば、新たに毛が生えることはありません。
なぜ増毛化したと感じるのかについては、以下で解説します。
硬毛化と増毛化の違い
硬毛化と増毛化は「毛が太く・濃くなる」と「毛の量が増える」という特徴があり、症状は全く異なります。
しかし先述した通り、毛が生えていない毛穴から新しく毛が生えてくることはないため、脱毛により「毛の量が増えた」と考えることは難しいでしょう。
毛の量が増えたと感じる原因として、脱毛前は産毛のような毛が生えていた箇所から太く・濃い毛が生えたことにより、脱毛前よりも毛量が増えたと感じてしまうことが考えられています。
硬毛化・増毛化の原因
医療脱毛によって硬毛化・増毛化が起きる原因は、医学的にはっきりとは解明されていません。硬毛化と増毛化については研究途中の段階であり、さまざまな原因が考えられています。
ここでは、現時点で考えられている原因を3つご紹介します。脱毛後の肌トラブルを避けるためにも、参考程度にチェックしてみてください。
レーザーの熱エネルギー不足
硬毛化・増毛化が発生する原因として、レーザーの熱エネルギーが不足していることが考えられます。
レーザーの熱エネルギーが不足していると、照射しても毛根が完全に破壊されない可能性があるため留意しましょう。完全に破壊しきれなかった毛根や発毛組織がレーザーによって刺激されて活性化し、硬毛化・増毛化という症状を引き起こします。
メラニン色素が少ない毛だと熱エネルギーが十分に吸収できなかったり、毛根が深ければレーザーが十分に届かなかったりすることで、熱エネルギーが不足し硬毛化・脱毛化を引き起こすとされています。
毛がダメージから回復する過程
脱毛によるダメージから回復する過程で、硬毛化・増毛化が生じるという説もあります。
レーザーの熱エネルギーが不足すると毛根に十分な熱を与えられず、発毛組織を破壊しきれません。完全に破壊されず生き残った毛根は、大きなダメージを受けている状態です。
ダメージから回復するために「サイトカイン」と呼ばれる、免疫組織から分泌されるタンパク質が作用し、硬毛化・増毛化が起こるのではないかと考えられています。
毛周期が長くなった
硬毛化・脱毛化は、毛の周期が長くなったことで生じるとも考えられています。熱エネルギーによる刺激で毛周期が延長されてしまい、硬毛化・増毛化するという説です。
一般的にホルモンバランスの乱れによって毛質が変わることはあります。しかし脱毛は基本的にホルモンバランスに影響を与えることはありません。
またホルモンバランスの乱れがない人も硬毛化・増毛化した事例もあるため、この説には不明な点が残っています。
硬毛化・増毛化しやすい部位
硬毛化・増毛化しやすいのは、メラニン色素が薄く、産毛が生えている部位です。具体的には、肩・背中・お尻・二の腕・襟足(うなじ)は、硬毛化・増毛化のリスクが高いとされています。
レーザーは黒いメラニン色素に反応して脱毛する仕組みです。メラニン色素が薄く細い産毛のような毛は、十分にレーザーの熱エネルギーが吸収できず、毛根を完全に破壊できない可能性が考えられます。そのため破壊されなかった毛根がレーザーによる刺激を受けることで活性化すると、硬毛化・増毛化してしまうかもしれません。
一方でワキや脚、VIOなどメラニン色素が濃く毛も太い部位は、黒い色素に反応しやすいため、硬毛化・増毛化が起こる可能性は低いといえます。
硬毛化・増毛化の見分け方
周辺の毛と比べたときに、一部分のみ硬く濃い毛質であるかどうかが、硬毛化・増毛化と判断できる材料となります。毛質があからさまに周囲と異なっている場合は、脱毛によって硬毛化・増毛化したと考えてよいでしょう。
ただし硬毛化・増毛化したかどうかは、脱毛後すぐには確認できません。一般的には施術を受けてから、1カ月半〜2カ月程度経過後に判断可能です。
脱毛後に生えた毛は、すぐに硬くなるのではなく、徐々に硬毛化するため確認までに時間がかかります。
毛が生えそろっていないタイミングで「毛が濃くなった」「毛量が増えた」と感じられても、硬毛化・増毛化したとは判断しにくいため、焦らずに生えそろうまで待ちましょう。
また硬毛化・増毛化は初回の脱毛時ではなく、4〜5回目の施術を受けてから起きる傾向にあるといわれています。
硬毛化・増毛化ではないケース
毛が濃くなったり増えたりしたように見えても、実は硬毛化・増毛化したわけではないケースもあります。具体的には下記のようなケースです。
・カミソリ処理後に生えてきた毛が太い
・カミソリ処理後、毛穴が黒くポツポツ目立つ
・前回の脱毛後よりも、今回の脱毛後の方が毛が濃い
カミソリでの処理を行ったあとは、毛の断面が剃ったことで太くなり、そのまま伸びることで毛が太くなったように錯覚してしまうようです。
またカミソリで剃ったあとの毛の断面が、肌から透けて見えることで黒くポツポツした毛穴になっていると感じる場合もあります。しかしこれも硬毛化・増毛化ではありません。
前回の脱毛よりも、直近の脱毛後の方が毛が濃くなったと感じることもありますが、毛によって毛周期は異なります。そのため成長期にあたる毛の量が多ければ、その分濃くなったように感じるケースもあるようです。
硬毛化・増毛化かな?と思ったときの治し方
「硬毛化・増毛化したかもしれない」と感じたときの治し方も知っておくと安心です。以下の4つの対処方法を参考にしてみてください。
レーザーの照射をしばらく控える
硬毛化・増毛化の可能性がある場合、しばらくの間レーザー照射を控えるのも有効な対処法です。レーザーを照射しないようにすることで、硬毛化・増毛化が発生していた毛が自然に落ち着くでしょう。
毛周期に合わせて硬毛化していた毛が自然に抜け落ちれば、元の太さに戻った毛に生え変わることが期待できます。硬毛化した毛の毛周期は、通常の毛よりも長い傾向にあります。そのため、目安として半年〜1年程度は脱毛を控えるのがおすすめです。
早く脱毛したいからといって毛質に合わないレーザー照射を続けていると、硬毛化が長引いてしまう可能性があります。さらに症状が悪化してしまうリスクもあり、無理に脱毛を進めるのはおすすめできません。
また、硬毛化した毛を毛抜きで抜いてしまうと、次の照射でも十分に効果を得られなくなるため、抜かないようにしてください。
針脱毛を試してみる
硬毛化・増毛化したと感じた際は、針脱毛への移行を検討してみてもよいでしょう。針脱毛は、ニードル脱毛とも呼ばれ、毛穴に挿入した細い針から電気を流して、毛根を破壊する方法です。
針脱毛であれば、硬毛化・増毛化した毛に対しても脱毛効果を感じられます。
ただし針を刺して電気を流すため、チクチク・ヒリヒリした強い痛みがあり、広範囲の処置はできず毛1本ずつの処置になるため時間がかかるというデメリットがあります。一般的に太く濃い毛であればあるほど、痛みが強い傾向にあるようです。
また針脱毛にかかる料金は、レーザー脱毛より高いという点も考慮して決めるのがおすすめです。メリットとデメリットを事前に理解して決定しましょう。
照射するレーザーの出力をアップする
レーザーの熱エネルギーが不十分だったことが理由で硬毛化した場合、レーザーの照射出力を上げた施術により解決するケースもあります。
毛根が深いことでレーザーが達さずに硬毛化してしまった毛に対しては、有効な方法だといえます。毛根に達する出力まで上げてレーザーを照射すれば、前回は破壊できなかった毛根を破壊できるでしょう。
ただし照射出力の上げ過ぎは、リスクも生じます。痛みや赤みなどの炎症や色素沈着といった肌トラブルの原因となることもあるため、ただ上げればいいというわけではありません。
施術前に肌の状態を診断して、一人ひとりに適した照射出力を調整してくれるクリニックを見極めることが大切です。
脱毛機器の種類を変える
脱毛機器の種類が体に合っていないことで、硬毛化・増毛化が起きてしまった可能性も考えられます。この場合、脱毛機器を変更すれば解決する可能性もあるため、クリニックに相談してみてもよいでしょう。
一口に「医療脱毛」といっても、さまざまな種類があります。医療脱毛で使用するレーザーの照射方法は主に「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類です。
熱破壊式は、高出力のレーザーを照射して毛根を破壊します。濃く太い毛に対する脱毛を得意としており、短期間で脱毛効果を感じやすいという特徴があります。
一方の蓄熱式は低出力のレーザーを照射し、毛の生成を指示する司令塔の「バルジ領域」と呼ばれる箇所だけを破壊する方式です。メラニン色素が薄く細い産毛に対する脱毛が得意です。効果を感じるまでに時間がかかる反面、痛みを感じにくいという特徴があります。
また、照射するレーザーには「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類があります。
アレキサンドライトレーザーの波長は755nmで、濃い毛に対する脱毛が得意なレーザーです。日本人の肌質と比較的相性が良いといわれています。
ダイオードは波長が800~940㎚であり、さまざまな毛質に対応しているマルチなレーザータイプです。短時間で強いパワーの照射ができるという特徴があります。
ヤグの波長の長さは1064nmで、肌の奥深くまでレーザーを届けられます。産毛から毛根が深い毛まで対応可能で、メラニン色素によって効果が左右されにくいです。
どのレーザーが合うのか分からない場合は、クリニックに相談してみてください。
硬毛化・増毛化が心配な人が医療脱毛を受ける際の注意点
硬毛化や増毛化が心配な方に向けて、医療脱毛を受ける際の注意点をご紹介します。
脱毛機器の種類を変更できるか確認する
体に合わないレーザーを使用することで硬毛化・増毛化が発生するといわれています。そのため、一人ひとりの肌質や毛質に合わせて脱毛機器を使い分けてくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
レーザーを使い分けるクリニックであれば、硬毛化・増毛化のリスクを減らせ、肌トラブルの予防もできます。
レーザーによって得意とする毛質が異なるため、黒くて太い毛と、色素が薄い産毛で脱毛機器を使い分けられるメリットがあります。効率的に脱毛できるため、早い段階で効果を感じられるでしょう。
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーが照射可能な「ジェントルマックスプロ」の取り扱いがあるクリニックがおすすめです。
肌トラブル時の対応をチェックする
硬毛化・増毛化が発生する原因の一つとして、施術者の技術不足や対応力不足が挙げられます。肌トラブルが発生したときに、きちんと対応してくれるクリニックを選ぶと安心でしょう。
施術前に医師による診察が行われているクリニックであれば、肌質を理解してもらった上で施術を進められます。脱毛機器や照射出力など、トラブルが発生しにくい対応を期待できます。
トラブルが発生した際も、医師の診察や薬の処方が保証されているクリニックを選ぶのがおすすめです。
まとめ
硬毛化や増毛化は、脱毛によって産毛がアンダーヘアのように、濃く太い毛になってしまう現象です。硬毛化・増毛化を避けるためには、脱毛機器が選べたり、一人ひとりに合わせて対応できる技術力があったりするクリニックがおすすめです。
KANNO’A.clinicでは、全ての脱毛機械を「ジェントルマックスプロプラス」で統一しています。ジェントルマックスプロプラスを使用した施術は、医療脱毛の中でもコストパフォーマンスに優れているのも特徴です。
なお、カウンセリングルームと施術室は、女性専用・男性専用のルームをご用意しています。都度払いにも対応しており、お客さまに合わせたサービスをご提供しています。硬毛化や増毛化が心配な場合は、お気軽にKANNO’A.clinicにご相談ください。
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今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
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皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許