脱毛のYAG(ヤグ)レーザーとは?仕組みや搭載機器について解説 - 医療脱毛ならカノアクリニック
YAGレーザー(ヤグレーザー)は、医療脱毛で使用されるレーザーの中でも、特に波長が長く、深部までエネルギーが届くのが特徴です。本記事では、YAGレーザーを用いた脱毛の仕組みや特徴、通う回数や間隔、そして痛みについて詳しく解説します。また、最新の脱毛機「ジェントルマックスプロプラス」を使用した施術のメリットにも触れていきます。
<目次>
- YAGレーザーとは
- YAGレーザーの特徴
- 他のレーザーとの違いは?
- YAGレーザーの照射ができる主な脱毛機
- YAGレーザーを用いた脱毛の痛み
- YAGレーザーの効果と通う間隔・回数の目安
- YAGレーザーで脱毛を行うメリット・デメリット
- まとめ
YAGレーザーとは
YAGレーザー(ヤグレーザー)は、医療脱毛に使用されるレーザーの一種です。YAGレーザーは、医療現場で幅広く利用されており、特にその特性を活かして脱毛や皮膚治療に応用されています。
YAGレーザーの主な特徴は、波長が1064nm(ナノメートル)と非常に長いことです。この長い波長のおかげで、他のレーザー(アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー)よりも皮膚の深部まで到達することが可能です。
毛根へのアプローチ
波長1064nmのレーザー光は、毛の黒い色素(メラニン)に吸収されることで、毛根や毛乳頭を効果的に破壊します。これにより、毛の再生を抑制し、脱毛効果を得られます。
皮膚への影響
長い波長により、表皮層(皮膚の表面)でのエネルギー吸収が少なく、皮膚を傷つけるリスクを低減します。そのため、色黒肌や日焼け肌でも安全に使用できるのが特長です。
YAGレーザーの特徴
YAGレーザーは、その独自の波長と高いエネルギー効率を活かし、以下のような特性を持っています。
1. 深部まで届く波長
毛根が深い部位(例: ヒゲやVIO)の脱毛に優れた効果を発揮します。特に、毛が濃く太い部位では、YAGレーザーの深達性が大きなメリットとなります。
2. 色素沈着への影響が少ない
日焼け肌や色黒の方は、他のレーザーではメラニンに過剰反応して火傷のリスクが高まる場合があります。しかし、YAGレーザーは深部に到達するため、表皮の色素に影響を与えにくい特長があります。
3. 広い適応範囲
顔、体全体、ヒゲ、VIOなど、毛質や部位を問わず施術可能です。また、メラニンへの依存度が低いことから、薄い毛よりも濃い毛に特化した性能を発揮します。
他のレーザーとの違いは?
YAGレーザーは、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーとは異なる特性を持ちます。
波長の違い
アレキサンドライトレーザー: 755nm(浅い層に作用)
ダイオードレーザー: 800〜810nm(中間層に作用)
YAGレーザー: 1064nm(深層に作用)
効果の違い
アレキサンドライトレーザーの特徴
アレキサンドライトレーザーは波長755nmで、黒い毛や太い毛に特に効果を発揮します。メラニンへの吸収率が高いため、毛の色が濃い部位や浅い毛根に適しています。また、肌に当たる際に軽い美肌効果(シミやくすみの軽減)が期待できるのも特長です。ただし、日焼け肌や色黒の肌にはリスクがあるため注意が必要です。痛みは中程度で、冷却装置との併用で快適に施術が可能です。
ダイオードレーザーの特徴
ダイオードレーザーは波長800〜810nmで、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間的な特性を持ちます。さまざまな毛質や肌質に対応可能で、全身脱毛に向いています。毛質に応じて波長を調整できるタイプもあり、幅広い部位で効率的な施術が可能です。痛みは少なめで、敏感肌の方にも適しています。美肌効果は控えめですが、安全性の高い万能型レーザーといえます。
YAGレーザーの特徴
YAGレーザーは波長1064nmと最も長く、皮膚の深部まで到達するのが特長です。そのため、濃い毛や深い毛根、メラニン色素が薄い産毛や細くて薄い毛に対しても一定の効果が期待できます。特にデリケートゾーン(VIO)や男性のヒゲに適しています。さらに、メラニンへの反応が少ないため、日焼け肌や色黒の肌でも安全に使用できます。効果が高い分、痛みを感じやすい場合がありますが、最新の冷却技術を使用した脱毛機(ジェントルマックスプロプラスなど)や麻酔クリームで軽減可能です。
YAGレーザーの照射ができる主な脱毛機
YAGレーザーを搭載した脱毛機の中でも、特に注目されているのが ジェントルマックスプロプラス です。この脱毛機は、YAGレーザーだけでなくアレキサンドライトレーザーも搭載しており、肌質や毛質に応じて使い分けが可能です。
YAGレーザーを使用できる脱毛機器は以下のものが代表的です。
1. ジェントルヤグプロ(GentleYAG Pro)
ジェントルヤグプロ(GentleYAG Pro) は、波長1064nmのYAGレーザーを搭載した医療脱毛機です。冷却ガスを噴射しながら照射を⾏うので、冷却ジェルの使用が必要ありません。濃い毛に悩む方にとって、理想的な選択肢となる脱毛機です。
2. ジェントルマックスプロプラス(GentleMax Pro Plus)
アレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2種類のレーザーを搭載した最新の医療脱毛機です。2つのレーザーを切り替えて使用することで濃く太い毛から産毛まで、幅広い毛質と肌タイプに対応可能です。最大26mmの大型スポット径で効率的に広範囲をカバーし、施術時間を短縮します。また、新型冷却システム「DCD(ダイナミッククーリングデバイス)」を搭載しており、肌への負担を軽減しながら痛みを最小限に抑えた快適な施術が可能です。高い安全性と効果を両立したこの機器は、最新の技術を駆使した医療脱毛が可能です。
3. スプレンダーエックス(SPLENDOR X)
アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを同時に照射可能な「デュアル波長技術」を採用。この機能により、浅い毛根から深い毛根まで幅広く対応可能で、さまざまな肌質や毛質に適応します。さらに、照射範囲が広い四角いヘッドを採用しており、効率的に施術を進められるため、広範囲の脱毛でも施術時間が短縮されます。また、冷却システムにより痛みを軽減しながら安全に施術を行えるのも特徴です。
4. エリートプラス(Elite+)
エリートプラス(Elite+) は、アレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2種類の波長を搭載した医療用レーザー脱毛機です。また、冷却装置を備え、施術時の痛みを軽減しながら高い安全性を提供します。顔の細部から広範囲まで効率よく施術できるため、エリートプラスは多様な患者ニーズに応える高性能な脱毛機として評価されています。
5. サンダーエムティー(Thunder MT)
イタリアのクアンタ社が開発した高性能な医療用レーザー脱毛機器です。アレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2種類の波長を同時に照射できるデュアル波長技術を採用し、浅い毛根から深い毛根まで効果的に対応します。これにより、濃い毛から産毛、日焼け肌や色黒肌まで幅広い毛質や肌質に適応可能です。全身脱毛から男性のヒゲ脱毛、デリケートゾーンまで、多様な施術に対応する次世代型の脱毛機器です。
YAGレーザーを用いた脱毛の痛み
YAGレーザーは、深部に到達するレーザーのため、他のレーザーに比べて多少の痛みを感じることがあります。しかし、ジェントルマックスプロプラスでは、以下のような機能により痛みが最小限に抑えられています。
- 新型冷却装置: 照射部位を瞬時に冷却することで、熱による不快感を軽減。肌を保護します。
- 調整可能なパワー設定: 個々の肌状態に合わせて出力を調整可能。肌トラブルを防ぎながら効果な脱毛が可能です。
特に、濃い毛やヒゲ、VIOなどの施術時には痛みを感じやすい部位ですが、麻酔クリームの使用や最新の冷却装置で快適に受けられるよう工夫されています。
YAGレーザーの効果と通う間隔・回数の目安
YAGレーザーでの脱毛に通う回数
脱毛完了までに必要な回数は、毛の濃さや部位によりますが、一般的には 5〜10回 が目安です。YAGレーザーは毛根をしっかり破壊できるため、少ない回数でも高い効果が期待できます。
- 部位別の目安:ヒゲやVIOなど濃い毛: 8〜10回
- 腕や脚: 5〜8回
- 顔全体: 6〜10回
YAGレーザーでの脱毛に通う間隔
毛周期に合わせて施術を行うため、通う間隔は 1〜2ヶ月 が一般的です。ジェントルマックスプロプラスの高い効果により、回数を重ねるごとに間隔が長くなり、最終的にはメンテナンス施術が必要になる程度まで毛が減ります。顔は毛周期が体よりも早いため、1ヶ月~2ヶ月に1回が通う間隔の目安です。体の毛周期は顔よりも遅いので、2ヶ月~3ヶ月に1回の感覚で通うとよいでしょう。残っている毛の量や回数、通っているクリニックによっても異なるので、スタッフの指示に従いましょう。
YAGレーザーで脱毛を行うメリット・デメリット
YAGレーザーで施術を行う場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 濃い毛や深い毛根にも高い効果: ヒゲやVIOのような硬くて濃い毛に最適です。
- 日焼け肌や色黒の肌でも施術可能: 波長が長いため、メラニンへの影響を与えづらく、肌にダメージが少ない。
- 硬毛化するリスクが低い:YAGレーザーは波長が長く、皮膚の深部にエネルギーが到達するため、硬毛化のリスクが低いとされています。
デメリット
- 痛みを感じやすい:他のレーザーに比べ高出力であるため、照射時の痛みを感じやすい場合がある。
- 一度に照射できる範囲が狭い:強力な照射のため一度での広範囲の脱毛には不向きです。広範囲に使用すると、やけどのリスクが高まる可能性があります。
まとめ
ヤグレーザーは、濃い毛や深い毛根に効果的なレーザーで、多くの方に支持されています。特に、最新の熱破壊式脱毛機「ジェントルマックスプロプラス」を使用することで、痛みを軽減しつつ高い効果を得られます。
医療脱毛を検討中の方は、ジェントルマックスプロプラスを使用しているKANNO'A.clinicの無料カウンセリングでご相談ください。KANNO'A.clinicでは、高品質な医療脱毛をリーズナブルに提供しています。
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今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
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◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許